弁当

■松花堂弁当と幕の内弁当の違い■
丸善おくむらでは「松花堂弁当」と「幕の内弁当」をご用意しておりますが、その違いに悩まれたお客様へその起源をお伝えします。
【松花堂弁当】
石清水八幡宮にあった「瀧本坊」の住職を務めた松花堂昭乗(しょうかどう しょうじょう)が、農家の種入れとして使われていた箱の内側を十字に仕切った器をヒントに、茶会で使用する煙草盆や絵の具箱として使用し、後に昭乗の菩提寺である泰勝寺(京都府八幡市)によって「お斎(おとき)」の器として採用され、昭和になって松花堂の地を訪れた「吉兆(きっちょう)」の創始者により、昭乗の好んだ「四つ切り箱」を使った「松花堂弁当」として提供を始めたことが起源として伝えられています。
現代では「略式の会席料理」として用いられています。
盛りつけのルールもありますが、基本は「器が十字に仕切られている」ことが重要で、煮物・焼き物・お造り・ご飯など、食材同士の味や香りが混ざらず、それぞれの料理が美味しく食べられることは勿論、見た目の美しさや華やかさも楽しめます。
【幕の内弁当】
「幕の内」とは芝居用語で、芝居の次の幕までの休憩時間「幕間(まくあい)」のことを指し、この間に食べられた弁当が「幕の内弁当」の起源と言われています。
江戸時代に庶民の間で芝居見物が楽しまれ「観客が幕間に食べた弁当」「役者が素早く食べられるよう工夫された弁当」が瞬く間に広まったと言われています。芝居茶屋のみならず相撲茶屋でも親しまれていた様です。
時代を問わず「幕の内弁当」とは、手早く食べられる様に一口サイズのおかずや俵型に区切られたご飯が盛りつけられた弁当です。
丸善おくむらでは「お客様のご利用シーン・ご予算」に合わせてご提案をさせていただき、おもてなしをする先方様に必ずご満足戴ける弁当をお出し致します。